「格」とは何か

格(ケース)とは、名詞の語尾が役割に応じて変わる仕組みです。日本語の「〜が・〜を・〜に・〜の」にあたる情報を、ジョージア語は主に語尾で表します。全部で7つの格がありますが、このページではまず日常でよく使う形に絞ります。

基本形(主格)は主語になる形です。そこに語尾が付いて格が変わります。例:სახლი(家)→ სახლის(家の)→ სახლში(家の中に)。

よく使う格語尾・後置要素

語尾意味の目安例(語根 + 語尾)読み
-ის〜の(所有)სახლისsakhlis・家の
-ს〜に・〜へ・〜にとってმეგობარსmegobars・友達に
-ში〜の中に・〜でსახლშიsakhlshi・家の中に
-ზე〜の上に・〜についてმაგიდაზეmagidaze・机の上に
-დან〜からსკოლიდანsk'olidan・学校から
-მდე〜までმეტრომდეmet'romde・メトロまで
-თან〜のところに・〜とმეგობართანmegobartan・友達のところに
-ისთვის〜のためにმეგობრისთვისmegobristvis・友達のために

語尾は名詞に直接付きます。母音で終わる名詞などでは形が少し変わることがあります(例:ქალაქი→ქალაქში)。

სახლში ვარ

発音の目安 sakhlshi var

家の中にいます

სკოლიდან მოვდივარ

発音の目安 sk'olidan movdivar

学校から来ます

მეგობართან მივდივარ

発音の目安 megobartan mivdivar

友達のところへ行きます

まず覚える2つ:-ის と -ს

7格すべてを一度に覚える必要はありません。最初は -ის(〜の) と -ს(〜に・へ) の2つだけでかなり表せます。

ჩემი მეგობრის სახელი

発音の目安 chemi megobris sakheli

私の友達の名前(-ის=〜の)

მეგობარს ვეხმარები

発音の目安 megobars vekhmarebi

友達を手伝います(-ს=相手への方向)

თბილისში ვცხოვრობ

発音の目安 tbilisshi vtskhovrob

トビリシに住んでいます(-ში=〜で)

まとめ

  • 格=名詞の語尾が役割を表す仕組み(日本語の助詞に近い)
  • -is=〜の、-s=〜に・へ、-shi=〜の中に、-ze=〜の上に
  • -dan=〜から、-mde=〜まで、-tan=〜のところに
  • まず -is と -s を優先、残りは徐々に
  • 細かい格変化の理論は後からでOK
  • 次は「動詞と『〜です』」で動詞の人称変化を見ます
Q1. 「家の中に」は?

სახლში (sakhlshi)。სახლი(家)+ -ში(〜の中に)です。

Q2. 「友達の本」は?

მეგობრის წიგნი (megobris ts'igni)。-ის で「〜の」になります。

Q3. 「学校から」の語尾は?

-დან です。სკოლიდან (sk'olidan)「学校から」。

Q4. 格は全部でいくつ?

7つですが、初学者はまず -is・-s・-shi・-dan・-mde・-tan を押さえれば十分です。

Q5. 「メトロまで」は?

მეტრომდე (met'romde)。-მდე が「〜まで」です。