子音の基本表(5×5+やわらかい音)
| 行 | 無気・無声 | 有気・無声 | 無気・有声 | 有気・有声 |
|---|---|---|---|---|
| 軟口蓋音 | क ka(カ) | ख kha(カ+強い息) | ग ga(ガ) | घ gha(ガ+強い息) |
| 硬口蓋音 | च ca(チャ) | छ cha(チャ+強い息) | ज ja(ジャ) | झ jha(ジャ+強い息) |
| そり舌音 | ट ṭa(タ・舌を反る) | ठ ṭha(タ+強い息) | ड ḍa(ダ・舌を反る) | ढ ḍha(ダ+強い息) |
| 歯音 | त ta(タ・歯に舌) | थ tha(タ+強い息) | द da(ダ・歯に舌) | ध dha(ダ+強い息) |
| 唇音 | प pa(パ) | फ pha(パ+強い息) | ब ba(バ) | भ bha(バ+強い息) |
上から「軟口蓋→口蓋→そり舌→歯→唇」と調音位置が移る構造です(軟口蓋音=velar・舌の奥を上げる音)。縦の列は「息を出さない/強く出す」の区別。क ख は「カ行が2種類ある」ではなく、出す息の量が違う別の音です。
| 分類 | 文字 | ローマ字 | 発音の目安 |
|---|---|---|---|
| 鼻音 | म न ङ ञ ण | m n ṅ ñ ṇ | マ・ナ・ン(位置で変わる) |
| 半母音・接近音 | य र ल व | y r l v | ヤ・ラ・ラ・ヴ/ワ |
| 摩擦音 | श ष स ह | ś ṣ s h | シャ・シャ(そり舌)・サ・ハ |
र は舌先のはじき音(ラ行より軽い弾き)。व は v と w の中間で、実際の発音は語や地域で揺れます。
有気音と無気音(息を出すか)
有気音は子音のあとに強い息(はぁ、と息が出る感覚)が続く音です。क(ka・息少ない)と ख(kha・息を強く出す)は別の音で、語の意味を分けます。「同じ音に h を足すだけ」ではなく、日本語にない対立です。手を口の前にかざして、息が当たるかどうかで練習できます。
काना
発音の目安 kānā
片目の人
語頭 क=無気音
खाना
発音の目安 khānā
食べ物・食べる
語頭 ख=有気音
पल
発音の目安 pal
瞬間
語頭 प=無気音
फल
発音の目安 phal
果物
語頭 फ=有気音(f に近く聞こえることも)
歯音とそり舌音(舌の位置が違う)
歯音(त थ द ध न)は舌先を上前歯の裏に当てて出す音で、日本語のタ行より前寄りです。そり舌音(ट ठ ड ढ ण)は舌先を反らせて口蓋の奥に当てる音で、丸まった響きになります。どちらも日本語では「タ・ダ」に聞こえますが、ヒンディー語では別の音として意味を分けます。
तीन
発音の目安 tīn
3(歯音 t)
舌先は歯の裏
टीन
発音の目安 ṭīn
ブリキ・トタン(そり舌 ṭ)
舌を反らせる
दाल
発音の目安 dāl
ダール・豆(歯音 d)
डाल
発音の目安 ḍāl
枝(そり舌 ḍ)
दाम
発音の目安 dām
値段(歯音 d)
確認クイズ
Q1. क と ख の違いは?
出す息の量です。क=無気音(息をあまり出さない)、ख=有気音(強い息を出す)。意味を分ける別の音です。
Q2. त と ट の違いは?
舌の位置です。त=歯音(舌先を歯の裏)、ट=そり舌音(舌を反らせる)。音声で聞き分けます。
Q3. थ は英語 think の th と同じ?
違います。th=「タ+強い息」の破裂音で、英語の摩擦音ではありません。
Q4. 鼻音行の文字は?
म न ङ ञ ण。鼻に抜ける音で、どの種類が使われるかは前後の音に依存します。ङ・ञ は現代Hindiでは独立して見る機会が少なく、結合や前後の子音に応じた鼻音として出会うことが多いです。
Q5. फ の発音は?
「パ+強い息」(ph)。f に近く聞こえる話者もいますが、破裂音+息として学ぶのが基本です。
まとめ
- 子音は「発音位置×息の量」で整然と並ぶ。
- 有気音(ख घ छ झ ठ ढ थ ध फ भ)は息を強く出す。意味を分ける音で、hを足す記号ではない。
- 歯音(त थ द ध)は舌先を歯に。そり舌音(ट ठ ड ढ)は舌を反らせる。
- カタカナでは書き分けられないので、音声ボタンで確認するのが正確な覚え方。
- 次は 発音ルールの入口 で、書かれていても消える母音などを押さえます。

