4つの声調+軽声

台湾華語(標準中国語)の声調は4つ+軽い読み方の軽声(輕聲)。ピンインでは母音の上の記号(ā á ǎ à)で示し、軽声は記号なしです。

第1声(高平) 高く平らに伸ばす。病院で「あー」と喉を見せるときの、高さを一定に保った声のイメージ。 媽
第2声(上昇) 中くらいから高く上げる。「え?」と驚く感じ。 麻
第3声(下降+上昇) 一旦低く下げてから上げる。会話の中では下げるだけの「半三声」が多い。 馬
第4声(下降) 高いところから鋭く下げる。「ダメ!」と断る感じ。 罵
軽声 軽く短く。謝謝の2文字目など、語の中で現れる。 嗎

線図は音の高さのイメージです。まず音声ボタンで実際の音を聞いてください。

同じ「ma」でも声調で意味が全く違います。代表的な練習セット:

第1声 mā

媽

マー(高く平ら)

お母さん

第2声 má

麻

マー(上げる)

麻

第3声 mǎ

馬

マー(下げて上げる)

馬

第4声 mà

罵

マー(鋭く下げる)

叱る

軽声 ma

嗎

マ(軽く短く)

疑問を作る語尾

声が変わるルール(変調)

基本は3つだけ押さえれば十分です。

  • 三声変調:第3声が2つ続くと、前が第2声のように読まれます。nǐ hǎo → 実際は ní hǎo に近い音になります(表記は nǐ hǎo のまま)。カタカナではこの声調差を正確には表せません。
  • 一(yī)の変調:本来は第1声ですが、第4声の前では yí(一個 yí ge)、それ以外の声調の前では yì(一天 yì tiān)に変わります。数を数える時や日付・番号では本来の yī(一號 yī hào)。
  • 不(bù)の変調:本来は第4声ですが、第4声の前だけ bú に変わります。不要 bú yào、不是 bú shì。その他の声調の前では bù のまま(不吃 bù chī)。

你好

発音の目安 ní hǎo(ニーハオ)

こんにちは

表記は nǐ hǎo。3声+3声で前が2声化

謝謝

発音の目安 xièxie(シエシエ)

ありがとう

2文字目は軽声

不好意思

発音の目安 bù hǎoyìsi(ブー・ハオイースー)

すみません/恐縮です

台湾で特によく使う

不用

発音の目安 búyòng(ブーヨン)

要りません・〜しなくていい

不+4声で bú 化

台湾の発音の特徴

台湾華語は標準中国語と同じ土台ですが、台湾で話される発音には特徴があります。個人差が大きいので「全員がこう話す」とは限りません。

  • 巻舌音が弱め:zh・ch・sh・r の舌を巻く音が、z・c・s 寄りに聞こえる話者が多い。「是 shì」が「スー」に近く聞こえることも。標準的な巻舌で話す人もいるので、どちらも通じます。
  • 兒化(r化)がほぼない:「〜児」のように語尾に r を付ける話し方は台湾ではほとんど聞かれません。
  • 軽声の使い方:軽声になる語の範囲や強さは地域・個人で異なります。台湾では大陸の標準語より軽声にしない語が多く聞かれます(例:時候 shíhòu・左邊 zuǒbiān)。このコースの表記は音声ボタンの実際の読みに合わせています。
  • 台湾の標準読み:「星期」は xīngqí(期=第2声)、「垃圾(ごみ)」は lèsè、「法國(フランス)」は台湾では Fàguó(法=第4声)と読む人が多く聞かれます(辞書での扱いは分かれます)。
  • 「和」の口語読み:日常会話では「我和你」の 和 を hàn と読む人が多く、台湾でよく聞かれる口語の習慣です(書き言葉・丁寧な場面では hé)。

ミニ練習

Q1. 「你好」は実際にはどんな音に聞こえる?

ní hǎo(ニーハオ)。3声+3声の並びでは前の音節が2声化します。

Q2. mā と mà の違いは?

声調。mā(第1声・高平)は「お母さん」、mà(第4声・下降)は「叱る」。

Q3. 「不要」は bù とも bú とも読める?

不+第4声(要 yào)の前なので bú yào と読みます。

Q4. 台湾で「星期」はどう読むのが標準?

xīngqí(期=第2声)。

Q5. 台湾では zh・ch・sh が必ず巻舌で聞こえる?

いいえ。巻舌の弱い話者が多く、個人差があります。どちらも通じます。

まとめ

  • 声調は4つ+軽声。まず聞き分けから。
  • 変調は3つ:3声連続・一・不。
  • 台湾の発音の特徴(巻舌弱め・兒化なし・台湾の読み)を知っておくと聞き取りやすい。
  • 次は STEP 2 ピンインと注音 へ。