語順は「主語→目的語→動詞」

ヒンディー語の基本語順は SOV:主語→目的語→動詞です。日本語と向きが同じなので、感覚的に組み立てやすいはずです。मैं पानी पीता हूँ(私・水を・飲みます=男性話者)、वह चाय पीती है(彼女はお茶を飲みます——वह 自体は男女どちらにも使え、पीती が女性主語との一致を示します)のように並びます。

ヒンディー語ローマ字意味・構造
यह किताब है।yah kitāb haiこれは本です(指示代名詞+名詞+है)
वह डॉक्टर है।vah ḍākṭar haiその人は医者です

「〜です」は主語の数・敬意に応じて हूँ・है・हैं・हो が選ばれます。動詞の性別形(ता/ती)は話し手や主語の性で変わります。

मैं पानी पीता हूँ।

発音の目安 maĩ pānī pītā hū̃

私は水を飲みます

男性話者(पीता)

मैं पानी पीती हूँ।

発音の目安 maĩ pānī pītī hū̃

私は水を飲みます

女性話者(पीती)

「〜です」は होना の形

形ローマ字使う主語例
हूँhū̃मैं(私)मैं विद्यार्थी हूँ=私は学生です
हैhaiयह・वह(これ・その人・単数)यह घर है=これは家です
होhoतुम(くだけた あなた)तुम अच्छे/अच्छी हो=きみは元気だね(相手の性で変わる)
हैंhaĩआप(丁寧な あなた)・複数आप डॉक्टर हैं=あなたは医者です

आप には敬意の表れとして複数形風の हैं が来ます。「1人なのになぜ複数形?」と混乱しないよう、敬意に伴う一致として覚えます。

तुम अच्छे हो।

発音の目安 tum acche ho

きみは元気だね

男性相手(अच्छे)

तुम अच्छी हो।

発音の目安 tum acchī ho

きみは元気だね

女性相手(अच्छी)

名詞には男性・女性の性がある

ヒンディー語の名詞はすべて男性(m.)か女性(f.)です。लड़का(男の子・m.)、लड़की(女の子・f.)のように分かれ、それに伴って形容詞や動詞の形が変わります。人以外のものにも性があります:किताब(本・f.)、घर(家・m.)。性の見分けは例外が多いので、語を覚えるときに性ごと覚えるのが確実です。

形容詞は名詞の前

形容詞は名詞の前に来ます:अच्छा लड़का(良い男の子)。名詞の性・数に合わせて形が変わる形容詞(अच्छा/अच्छी 系)と、変わらない形容詞(सुंदर など不変化形)があります。詳しい一致の仕組みは 男性形・女性形の記事 で扱います。

疑問と否定

はい/いいえ疑問は文頭に क्या を付けるか、語尾を上げて作ります。क्या आप भारतीय हैं?(あなたはインド人ですか)。否定は नहीं を動詞の前に置きます:मैं नहीं जानता(私は知りません=男性話者)/मैं नहीं जानती(同・女性話者)。

मैं नहीं जानता।

発音の目安 maĩ nahī̃ jāntā

私は知りません

男性話者

मैं नहीं जानती।

発音の目安 maĩ nahī̃ jāntī

私は知りません

女性話者

疑問詞ローマ字意味
क्याkyā何・〜ですか(はい/いいえ疑問)
कौनkaun誰
कहाँkahā̃どこ
कबkabいつ
कैसेkaiseどう・どのように
कितनाkitnāいくつ・いくら

所有

「私の〜」は मेरा / मेरी / मेरे、「あなたの〜」は आपका / आपकी / आपके で、後続の名詞の性・数・格に応じて形が変わります。मेरा नाम(私の名前・m.)、मेरी किताब(私の本・f.)、मेरे दोस्त(私の友達・複数)。「名詞に合わせて変わる」のは形容詞と同じ発想で、का/की/के の仕組みは後置詞の記事でも扱います。所有の「を持っている」は के पास を使います:मेरे पास पैसा है(私にはお金がある)。

確認クイズ

Q1. मैं पानी पीता हूँ の語順は?

主語(私)→目的語(水)→動詞(飲みます)。SOV で日本語と同じ向きです。

Q2. आप に来る助動詞は?

हैं です。敬意に伴い、複数形風の हैं が使われます。

Q3. किताब の性は?

女性(f.)です。名詞はすべて男性・女性のどちらかに分かれます。

Q4. 疑問文の作り方は?

文頭に क्या を付けるか、語尾を上げます。疑問詞(कहाँ・कब 等)は文の適所に置きます。

Q5. 「私の本」は?

मेरी किताब。किताब は女性名詞なので所有詞も女性形 मेरी に合わせます。

まとめ

  • 語順はSOV(日本語に近い)。動詞は最後。
  • 「〜です」は होना の形(हूँ・है・हैं・हो)。敬意に伴い आप には हैं。
  • 名詞は男性・女性の性を持ち、形容詞・動詞が一致する。
  • 疑問は क्या+文、または語尾上げ。否定は नहीं+動詞。
  • 次は 代名詞と敬称 で、तुम・आप・तू の違いを押さえます。